前回は「商品購入まで至る2つのキーワード」というお題でお伝えし、商品を販売するときには「必要性」と「緊急性」 が重要であるとお伝えしました。
この2つのキーワードや前々回話した「ホメオスタシス」などは物事の本質です。
「色めがねを掛け替えて人と関わる」ことについてお話ししていこうと思います!!
めがねを掛けて人と関わることができると…
・自分を俯瞰的に観察する癖がつきます
・今何が問題なのか本質を導き出すことができるようになります
・人との関わりが感情的ではなく論理的になります
人は自分の信じたい価値観の中で生きている
人間という生き物は、「自分にとって都合の良いものしか見ない、信じない」ように物事を考えています。
人間は、自分が信じたい価値観の中で生きているのです。
これは本能的なものなので、人間なら誰もが持っている特徴です。
具体例として「コロナワクチン」を挙げます
ワクチンを打った人は「ワクチンの副作用が重症化した」といったニュースは耳を塞ぎたい情報です。私もこのニュースはできるだけ忘れるようにしていました。
この時、「ワクチンを打った自分は今どんな風に物事を見てるのか」ということを客観的に見れるかどうかが大事になります。
第三者視点、鷹の目となり、俯瞰的に物事を見るのです。
私はコロナワクチンに関しては「看護師だしやらざる得なかったんだ、自分は間違っていないんだ」という色眼鏡を掛けていた為、「ワクチンの悪い情報」は頭に入れないように生活していたんだなと気づくことができました。
色眼鏡=自身の判断力に照らして理解すること=解釈
自己解釈なしに物事を見るなどほぼ無理だが、そこに解釈というフィルターが入っていることに対しては自覚的であるべき。100%が無理だと知ってなお99%を目指す。
多面的なものの一部しか見えてないことへの恐れを持ち、常に他の面を覗こうと努力し続けることこそが誠実さ。ここ数日の諸々への雑感。— 伊沢拓司 (@tax_i_) September 8, 2020
伊沢拓司さん 自己解釈(色めがね)について日頃から意識していることが伺えます。
これまでの人生=色眼鏡のレンズの厚み
人間は一人一人物事の解釈が異なります。
人生経験が異なるため、物事の捉え方(価値観)に違いがあるからです。
過去の人生経験(スキーマ)を基に一人一人が知らず知らずに色眼鏡のレンズを重ねます。
その分厚いレンズを通って自身の判断に繋げます。
兄弟がいる人、マンションの人、両親が離婚してる人、ペットがいる人
「家族」という狭いテーマで見ても無数に経験の違いが発生しますね。
テーマごとに何枚も重ねて物事を見ています。
物事に対して人それぞれの光の屈折をしてから、解釈します。
人生経験(スキーマ)を基とした色眼鏡のレンズ通して物事をみています。人によって人生経験は異なるため人の数だけ価値観が生まれます。
スキーマとは
過去の経験・記憶によって構造化された概念のこと。ある物事に関する経験・記憶が集まることで、それらをひとつの一般的知識として捉えられるようになります
よって情報が不足している状況でも、ある程度は推測できるようになるということです。
Amazonで購入した経験がある人は、楽天・Yahoo!ショッピングを使ったことがなくても、商品を選んで注文するという手順は、何となくイメージできるはずです。
逆にいれば積み上げたスキーマにより物事をプラスに見たりマイナスに見たり自己解釈が入ってしまうということです。
ステレオタイプ「社会一般に広がっている固定観念」
スキーマ「人それぞれの人生経験から本能的に推測されるもの」と覚えてください。
人によってスキーマにより考えつくものは変わるということです。
色眼鏡を掛け替えて物事の本質を理解する
色眼鏡を意識して生活していると物事を考える時に余計なものを削ぎ落して、本質を導き出すことが可能になります。
サングラスをかけると光を排除できますよね。光という価値観(一つの情報)を遮断して物事を見るということです
コロナワクチンの例以外でも「頑張れなかった失敗談」というものを「ホメオスタシス」という色眼鏡を掛けて覘いてみると、なぜ自分が頑張れなかったかの本質が明確に見えます。
色眼鏡を採用すると物事がシンプルに見えてきます。
色眼鏡を掛け替えてマーケティングに繋げていく
売上を上げるには、お客様に商品の「必要性」や「緊急性」という気づきを与え、「今購入しなければいけない」と感じてもらう必要があります。
お客様に気づきを与える必要がある「こういった考えもできますよ」と別の解釈方法(眼鏡レンズ)を手渡してあげるんです。
適宜レンズを掛け替えて、あなたと違う考えのその人と関われるようにするんです。
自分と考え方が合う人だけと関わっていたら、モノは売れていきません。
人間関係を意識してビジネスに取り入れていく。人柄、性格はマーケティングに大きく関係しています。
「対応してくれた店員さん」の雰囲気が良いと気分が良くなり、予定していなかったものを買ってしまおうかな?と思ったり必要以上に購入した経験はありませんか?
自身の色眼鏡をコントロールして相手に合わせることで売上を上げるんです。
どのように自分のレンズを増やしていけるか
対象の物事の捉え方に対して「疑問」を持ち「興味を持つ」ことが重要です
①「この人はどういう人生を歩んできたのだろう?」
⇒そういう生き方をしてきたからをそんな価値観を持っているんだ
②「なんでこんなに考えが違うんだろう」
⇒相手の人生をもし俺が生きたら…きっとこんな気持ちになったんだろうな
自分の価値観に合うか、合わないかでシャットダウンしない。
「そういう考え方もあるんだな」と一つの眼鏡レンズを増やす。
必要時自分でもその眼鏡を使っていく
マーケティングを上達すること=人の気持ちや思考を深く理解するのが上達する
⇒人の気持ちを理解する上で色眼鏡を用いながら考察していく。
色々な価値観を取り入れて眼鏡レンズを増やしていく。
理解したレンズを使い分けながら人と関わり商品価値を伝えていく。
自分と合う人だけ選んでいたら、自分の運での営業しかできない!