【小学生でも理解できる】リスキリングの意味 流行らせようとしているのは…なぜ?
社員に対し、時代に適した能力/知識の更新を図らせる試みのこと
2022年10月 岸田首相が、今後5年間で1兆円を「リスキリング」の支援に投じる方針を打ち出しました。
2016年頃からリスキリングの話題は出始めており、経済産業省は「デジタル時代の人材政策に関する検討会」において、リスキリングを以下のように定義しています。
新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること
個人ではなく企業が進めるものです。
企業がリスキリングを行う際、社員にどんなスキルを学んでもらうかについては、「所属部署で将来必要となるスキルがどのようなものか」を従業員のキャリアプランと擦り合わせる必要があります。
ただし、全ての企業に、社員のリスキリングを行う余裕があるとはいえません。
組織にリスキリングの環境がない場合には、個々がキャリアチェンジを目的として新しいスキルを体得していくこと(リカレント教育)も必要になります。
日本で流行らせようとしている背景
定年が伸びると新卒時の知識だけでは付いていけないから
我が国の平均寿命は、R4度の集計によると、男の平均寿命は81.05年となり、女の平均寿命は87.09年となった。
<令和4年簡易生命表の概況(厚労省)>
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life22/index.html
今後、男女とも平均寿命は延びて、令和47(2065)年には、男性84.95年、女性91.35年となり、女性は90年を超えると見込まれている。
将来的に定年退職が70歳まで延びた場合、大卒(22歳)で就職した人材は48年間働くことになります。
一度身につけた知識やスキルが古くなっていくことは十分に予想できます。人生100年時代を見据えて、個人の知識やスキルをアップデートしていく必要に迫られているのです。
AIの進歩による求められるスキル・知識の変化
AIの進歩により2025年までに世界で約9,700万人分の新しい仕事が生まれるが、約8,500万人分の仕事が失われ,労働者の1/2にリスキリングが必要である。
世界経済フォーラム「Tne Future of Jobs Report 2020」
コロナ禍に伴うリモートワークの浸透は、求められるスキル・知識の変化にいっそう拍車をかけました。10年前には通用していたスキルであっても、今後は通用しなくなっていくといった事例がますます増えていくでしょう。
急激な変化に対応していくには、求められるスキルを習得していくほかありません。
これは「人口減少」だけではなく、「AI発達」により失われる仕事も多くあり、次のテーマに載せている表の様な研究も出ています。
時代に合った知識を持つ人の絶対数を増やしたい
日本は2030年に「644万人の人材不足」となることが明らかになりました。
パーソル総合研究所の調査「労働市場の未来推計2030」
労働人口が減少に転じたことで、多くの企業は人海戦術から人的リソースの有効活用へと戦略の転換を迫られています。
人的リソースは有限であることから、人が担当する必要のない業務は機械に委ねる流れが加速しているといえます。
【出典参考】三菱総合研究所推計三井総合研究所「大ミスマッチ時代を乗り超える人材戦略 第2回 人材需給の定量試算:技術シナリオ分析が示す職の大ミスマッチ時代」
新たな人材獲得がますます厳しくなる時代、企業は社員のスキルをアップデートするように促していかなければいけなくなります。
アメリカ大手企業ではかなり進んでいる
Amazon(企業としては最大規模 1人75万)
2019年 2025年までに米アマゾンの従業員10万人をリスキリングすると
発表。(一人当たり投資額は約75万円)
非技術系人材を技術職に移行させる「アマゾン・テクニカル・ア
カデミー」、IT系エンジニアがAI等の高度スキルを獲得するため
の「マシン・ラーニング・ユニバーシティ」など
Walmart(VRでリスキリング)
VRを用いて、店舗にいながらにして「ブラックフライデー」などレア
イベント、災害対応などの疑似経験を積む。
店舗従業員へeコマース対応用の機械「ピックアップタワー」の操作をバーチャルに学ぶなど「小売りのDX」に対応できるスキルの習得を目指す
Microsoft(社外にもリスキリングを提供)
コロナにともなう失業者2500万人のリスキリングを無償支援
2020年6月30日、ナデラCEO自ら大々的に発表。
傘下のLinkedIn、GitHubと共に無償でリスキリング講座を提供(ラーニングパスを発行)し、失業者の再就職を支援
補助金の申し込みはどのようにやるの?
経済産業省の特設HPをチェックしてください
令和4年度補正予算「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」
適宜更新されていますので、企業の担当者様は適宜ご確認ください
リカレント教育とは似て非なるもの
リカレント教育は、就職してからも、生涯にわたって教育と他の諸活動(労働,余暇など)を交互に行なうといった概念
「社会人が新たな知識やスキルを習得する」という点はリスキリングと共通していますが、
リカレント教育は「企業」ではなく、「個人」で行っているものになります。
Webマーケティングを学んでください
当サイトではWebマーケティングについて私が学んでいることを0から100まで説明しています。良かったら見に来てください。
私の恩師は 株式会社キークエスト 代表取締役 青木創士さん です。
最近本も出しました。 この方はもう大物過ぎて今あまり指導はされていないです。
私は今のところマネタイズは考えておらず、自身の勉強とアウトプットの場としてブログをやってますので、リカレントしたい人、よかったら見に来てください!
よろしくお願いいたします。