人間の行動行動原則を理解する上で大切な「ホメオスタシス」についてお話ししていこうと思います!!
ホメオスタシスを理解すると
・自身の心のコントロールが容易になります
・人が商品やサービスを継続させるための動機づけができるようになります。
生きる為に必要なモノ
一般的に恒常性として説明されるものは「生体恒常性」 というものになります。
私たちが体の外から受ける刺激変化に対して体の状態を一定に保つことを言います。
生体恒常性が働くことで我々は健康を維持できています。
運動して体温や脈拍が上がりっぱなし、食事して血糖が上がりっぱなしだと病気(生命危機)に繋がりますよね?それを一定に整える機能=生体恒常性
ここからわかることは、
恒常性とは ・自分では基本的にコントロールできない本能的なもの
・生命危機を防ぐため安定性を追求する体の仕組み
ということです。
本能的に心の安定も保とうとする
今回の主役テーマとなる心理的ホメオスタシスについてです。
恒常性は体の健康だけではなく、心の健康にも作用しています。
心理的ホメオスタシスがなければ、A社に入ったと思えばすぐに飽きてB社に転職したくなるというような、落ち着きのない不安定な生き方になってしまいますよね。
ただ、
せっかく始めた筋トレやダイエットが三日坊主に終わってしまうのも、ホメオスタシスがこれまでしていなかった従来の習慣を維持しようとするのが原因なのです。
「いままで筋トレやダイエットをしなくても心は健康だったんだから、あえて新しいことをして心の健康のリスクをとっちゃダメだよ!」
と本能的に心から自分へ訴えかけてくるんです。
①自分が頑張りたくても頑張れないときは自己嫌悪が起こる。
「必要なことなのになんで私はこんなことも継続できないんだろう」
②それを防衛するために正当化しできない自分を肯定する。
「やっぱり私には合っていなかったんだな」
③挑戦をする前の日常に戻る(成長ができない)
そのため、「自分を変えたい」と考えているときは、ホメオスタシスをいかに「解除」するかが重要になっていきます。
ホメオスタシスに打ち勝つ方法
自己認識と受容
やっぱり向いてないのかな??と継続を妨げるような気持ちが浮かんで来たら
「ホメオスタシスが働いているな」と客観的に自己認識し、
本能的なものだからそう思ってしまって「しょうがない」と受容してあげることが大切です。
なぜ自分がその出来事を必要と感じたのか、「必要性」を思い返し、「今」やらなければいつまでも成長できない!と「緊急性」を高めていきましょう
スモールステップ
大きな変化はホメオスタシスも大きく働いてしまいます。
1日ごとに時間を決めて1週間ずつ少しずつ新しい出来事に費やす時間を増やしていきましょう
小さな目標を作り、たくさんの成功体験を達成することがコンフォートゾーンに繋がります。
コンフォートゾーン(快適/安心圏)
スモールステップを意識して新しい出来事を始めると成功体験を達成します。
そのタイミングで自分が出来事をする前とした後の比較をして、良かったことを列挙してみましょう。
継続するモチベーションに繋がり、出来事の継続をホメオスタシスが維持しようとしてくれますよ!
ホメオスタシスを理解し自分をコントロールする
ホメオスタシスに対する目標は
「変化し続けること」に対してホメオスタシスを働かせる。
ことです
ここまでくれば、成長しないと/新しいことを始めないと違和感を感じてしまいます
成長する人は変化することが普通になっており、劇的に成長スピードが高まります
感情的に沸き上がった誘惑に負けて動物的に生きる人生は辞めて
ホメオスタシスを理解し自分をコントロールして生きていきましょう
購買行動とホメオスタシスの関係性
最期に少しだけマーケティングとホメオスタシスの関係性について触れます。
商品を購入しようとする時には、
「商品を持っていない状態」から
↓
「商品を持っている状態」に変わろうとするので、
現状維持しようとホメオスタシスが働き、購入を躊躇しようとするということになります
商品を購入するものとしないものの違い、や何に意識すれば商品を購入させることができるのかを次回「商品購入までに至る2つのキーワード」に詳しく書かせて頂いています。
ホメオスタシスの影響は、私たちが新たなことに挑戦する際に継続を妨げる要素となりえます。しかし、取り入れることができれば挑戦の継続を維持しようとしてくれる私たちの強い味方です。